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執筆者の写真Yasushi Noro

新着情報〜『プチ・ニ』の完全版と・・・

 やはり夏休みが終わってしまうと,あれこれ何かと忙しい.コロナ禍で遠出も憚られたから,『プチ・ニ』を読んで,ブログに感想を書いていた頃が懐かしい.と,ぶつぶつ言いたいのは,何も仕事(教育)のせいばかりではなくて,本業(研究)の方も立て込んでいて,なかなか時間が取れないせいもあります.でも,これだけは書いておかねば,10分くらいならいいかな?,なんて甘えを出して書き始めたのは,本日『プチ・ニ』関連で注文していた本が届いたからなんです.イラストを中心とした全話紹介のつもりで書き始めたブログでしたが,全話終えたところで,それでは関連書でもポチポチ紹介できたらなんて考えていたのですが,上のような事情でストップしていました.そうこうしているうちに,本国フランスでは劇場版第3作目がとうの昔に(1年前)公開され(DVDも入手していない・・・),今年(2022年)秋には第4作目(アニメ)も封切られました.この最新の映画は,『プチ・ニ』で文章を担当していたルネ・ゴシニの娘アンヌ・ゴシニの原作に,Amandine FredonとBenjamin Massoubreという二人が作画をしたアニメーションだそうです.声優として,俳優のAlain Chabatなどが出演(というのかな?)しています.それで小説版(« le roman du film »)が同時に出版されています.ほら,これがそれです.


 Anne Goscinny : Adaptation graphique de Fabrice Ascione, Le Petit Nicolas Qu'est-ce qu'on attend pour être heureux ?(Le roman du film), Paris, IMAV éditions, 2022.


 今日着いたばかりなので,これから(時間ができたところで)読みたいと思いますが,ざっくりと,『プチ・ニ』を制作しているゴシニとサンペを,ニコラが訪問.二人がニコラに制作秘話を語る,というような内容だそうです.映画も小説も楽しみ♪以下が,予告編です.



 あぁ,もう10分過ぎてしまった.急いで,ともかくも本日到着分だけは紹介します.

 2冊目,3冊目は既刊のお話しの全てを収録した『プチ・ニ全話集』(2巻).公式サイトでの紹介はこれ↓.



 『プチ・ニ』はこれまでに著者の生前に刊行された5冊本,2000年代に入ってから刊行された『未収録集』3冊の合計8冊がありますので,これらに収録された全222話の全てが全2巻に収められています.純粋に『プチ・ニ』として書かれたものだけで,残念ながら,私がブログで紹介した番外編3話は収録されませんでした.大きさはフランス語の辞書より一回り大きい程度の2冊本で,赤と黄色の表紙はシンプルで美しい.並べてみるとなおさらそう思います.

Goscinny et Sempé, Le Petit Nicolas l'Intégrale, IMAV éditions, 2022, 2vol.

 それにしても圧巻なのは,辞書を凌ぐ,この厚さ・・・.

 そりゃ,全話収録されていて便利は便利ですし,ファンにしてみればいっぺんに読めて助かります.でも,転がって読んだら重たいし,腕を痛めるレベルに違いない.あ〜,文庫本ってなんて便利なんでしょうねぇ.

 最後は『プチ・ニコラ大全 ゴシニとサンペの未刊行資料集』です.やはり辞書を横においてみると・・・


Aymar du Chatenet, La Grande histoire du Petit Nicolas Les Archives inédites de Goscinny et Sempé, IMAV éditions, 2022.


 すごい大きさでしょ?この大判250ページに『プチ・ニ』関連の未刊行資料がこれでもかっ!というくらい,ぎゅうぎゅうに詰め込んであるのです.デカくて重い!全ページ,カラーで印刷されていますし,雑誌刊行当時のマンガ,タイプ原稿,ゴシニやサンペの手紙や写真,作者の他の作品との関連資料などが収録されています.ざっと見ただけですが.いつか,少しずつ紹介してゆきたいと思います.

 実は,もう1冊,『プチ・ニ』とデロルのコラボ商品として『珍品一覧』(Carnet de curiosités du Petit Nicolas)という題名の書が同時に刊行されたのですが,これは購入しませんでした.デロル(Deyrolle)とは,19世紀(1871年)に創設され,主に学校などの教育機関に図版を提供していた会社で,その他にも学校教育用の図鑑などを刊行しているようです.この度は,『プチ・ニ』の抜粋に,図鑑などからの抜粋を並べているようなのですが,新資料はなさそうでしたので,お取り寄せしませんでした.必要になるかしら?



 ともかく,以上が新刊として到着したので,まずはお知らせしておきます.(le 18 novembre 2022).

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