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執筆者の写真Yasushi Noro

『プチ・ニコラ』(27)

« L'appareil de photo », t.II, pp.58-65.

今のフランス語で「カメラ」は,appareil(-)photoとdeを入れない(時に-を入れる)ようですが,書かれた当時はdeを入れたんですかね,「写真の機械」のように?

 題字の上の1枚目のケンカしている絵は,あれあれっ?みたことあるような・・・というわけで2話前の(『プチ・ニコラ』(25))の使い回しでした.というわけで,本話のオリジナルは2枚目の教室の風景からです.


 ウジェーヌおじさんの「鼻」のように,何か新しいもの,珍しいものを手に入れると,ニコラは(だけじゃないけれど)すぐに学校へ持っていって,クラスメートに見せびらかす,あるいは楽しみを共有します.きっと後者です.嬉しそう.楽しそう.ちょっと自慢げ.それでもちろん,ママンに前もって注意されていたように,先生に没収されてしまいます.でも「いいこにして,授業中にはいじらないで,ちゃんとお勉強すれば」返してあげる,それに評点ゼロもなしにしてあげるなんて,なんて優しい先生なんでしょう.ニコラがいつものお気に入りの語を3回も連発するのがよく分かります.「先生は,はっきりいって,チョーいけてる,チョーチョーチョーいけてる!」(« La maîtresse, c'est simple : elle est chouette, chouette, chouette !»(p.60.)

 それで返してもらったカメラで休み時間にはクラスのみんなをとります.「大きすぎてはみ出しちゃったウードの顔と,右半分枠から出てしまったアニャン」と自分以外.


 その後,パパのフラッシュ付きカメラを自慢したジョフロワとニコラがケンカし,仲裁に入ったブイヨンさんを撮らせてもらい,最後に家に帰って,疲れているパパをママンが無理やり撮らせて,最後の6枚を使い切ってしまいます.今のデジカメしか知らない人には,なんであと6枚?使い切る??ってわからないかもしれませんが.まぁ,電池が切れて,充電しなくちゃデジカメ使えなくなった,くらいに思ってください.



 オチは,パパに無理して撮らせたママンへの罰ですが,私にしては珍しくネタバレしないように書いておきますので,どんな罰か,まぁ,読んでみてください.

 それで最後の謎.4枚目.されこれは2枚目の抜粋?それともオリジナル???





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