2月18日(土)に白百合で講演会「レチフ・ド・ラ・ブルトンヌと19世紀の作家—サンド、デュマ、ネルヴァル、シュー」(フランソワーズ・ル・ボルニュ先生、コメンテーター:小倉孝誠先生)を開催いたします。(当日は通訳あり、対面開催、オンライン配信あり、事前予約制となっております。)
フランスワーズ・ル・ボルニュ先生はクレルモン=オーヴェルニュ大学准教授でレチフ・ド・ラ・ブルトンヌなど18世紀文学、特に社会と文学の接点(社会詩学)をご専門にされています。
今回の白百合の講演会では、「レチフ・ド・ラ・ブルトンヌと19世紀の作家—サンド、デュマ、ネルヴァル、シュー」(Rétif de La Bretonne et la postérité romantique : George Sand, Dumas, Nerval, Eugène Sue)と題し、ネルヴァルの「ニコラの告白」他、サンドの田園小説、デュマのIngénue、シューの『パリの秘密』などについて論じていただきます。 発表内容
19世紀におけるレチフの受容を
1. パストラルという古代に遡る伝統ジャンルとその刷新(サンドなどの田園小説)、
2. パリものと民衆の表象(シューの『パリの秘密』など)、
3. 自伝と自己の神話化
という3点に明確にまとめられたもので、古典主義以来のジャンルの危機を論じた著者ならではの素晴らしい内容です.
コメンテーターの小倉孝誠先生には、主にウジェーヌ・シューの『パリの秘密』などに関して、またそれ以外にも19世紀文学に関して幅広い視点からコメントをいただければと考えております。 事前登録制です
その他
レチフ・シンポジウム2月22日(水)-23日(木)に開催予定(京都、オンライン配信あり)
3月7日(火)・8日(水)・10日(金)(立教大学の菅谷先生などとの主催)
”Le romatisme et la littérature du Second Empire”(「ロマン主義と第二帝政の文学」、7,8は東京、立教大学、10は名古屋中京大学、対面のみ)を開催予定です。こちらはフロベール研究者が半数近くになりますが、ボードレール、ミシュレ、ネルヴァル、ベニシューなどの発表があります。
(辻川,le 16 janvier 2023)
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