メンバーの責任編集による新刊が刊行されました.すでに23冊目となる<アウリオン叢書>の最新号で,「大衆文化とメディア」の特集が組まれています.「古典」となる文学と大衆文学の社会での区分や役割に疑問を持ったことのない研究者がいるでしょうか.文学的価値による聖別の機能や文芸事象のそれへの関わりについて思考する上でも興味深く,古くとも有意義な切り取り方でしょう.ところで多くの場合,「大衆」文学とは商業的な成功を前提とした表現でしょうから,その場合「大衆」を実体化してしまわないよう注意が必要かもしれません(le 24 mars 2025, y.n.).

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