新刊情報 石野好一『[新版] フランス語の意味とニュアンス 基礎から身につく表現力』
フランス語教育に携わる会員の方へ.フランス語をより詳しく知りたい学習者へ.
1997年に第三書房から出版された石野好一氏の著書の新版が刊行されました.雑誌連載時から「ファジーなフランス語表現」を謳い文句に執筆された,当時としても,そして30年近く経た今でもなお,独創的な唯一無二の書です.長らく品切れ状態が続き,また版元の第三書房もなくなってしまいましたので入手が難しかったのですが,この度,駿河台出版社から「新版」という形で再度出版されました.
解説や例文も修正されていますし,一部は内容も変更されて総計40ページもの増量がなされています.
「ファジーな」というのは,きっと今の学生には通じない語・概念ではありますが,要するに,フランス語の日常会話で用いる微妙なニュアンスの表現を集め解説した本です.もちろん文章で表現する場合にも大いに役立ちます.また文学を読む際にニュアンスがわかれば,発話状況を目の前に再現することも可能ですし,何より,文あるいはその文章を書く行為を想像することができます.それは書かれたものをそのまま鵜呑みにする読み方では得られない,文学の複数の可能性を探る営みに通じています.
概説,研究書,文法書ではなく,それでいて独自の発想を出発点とする研究の成果がふんだんに取り込まれた参考書であり,やはり研究の書です.是非,お手にお取りください.(le 19 septembre 2026)

意味を和らげたり,ぼかしたりして,微妙なニュアンスをつけるフランス語の表現,そんな「ファジー」表現をわかりやすく丁寧に解説しました.文を構成する諸要素,主語,動詞,目的語,状況表現(時・空間・理由・方法・数量)などにニュアンスをつけるために用いられるさまざまな表現を見ていきます.例えば,「誰か」「何か」といった,人やものの名前をはっきり言わないですませる表現,「~のようなもの」「~とか」「およそ~」「~くらい」と,ものや数値をぼかす表現,「言わば~のようだ/のように」「まるで(ほとんど)~のようだ」といった類似や言い換えの表現,「ほとんどない/せいぜい/かろうじて」「いくらか」「少し」「なかば,中くらいに」「まあまあ,中くらい」「とても,かなり」という程度表現などが問題になります.
第1部 語句レベルのニュアンス
1 数のニュアンス
1.1数が全く不明のときは複数?un(e)... / des...♦不定冠詞について定冠詞について
1.2 un(e) ou des+名詞(複数形)
1.3「いくつかの~」quelques / plusieurs
1.4 un(e) ou plusieurs... / ×un(e) ou quelques...
1.5「2, 3の~」deux ou trois...
♡「橋を1つか2つ渡った」
1.6「2,3の~」deux à trois...
1.7 deux ou trois...か?deux à trois...か?
1.8「2,3の~」deux, trois...
1.9「2,3の~」entre deux et trois...
♡ les 30-40 ans
etc.

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